去年の7月26日以来だ。半年も眠っていたのか。現実逃避だったのだろう、ミステリーを中心に小説ばかり読んでいた。そろそろ現実に戻ろうと思い、
丸の内北口の
丸善で、この本を手にした。元
リクルートの
藤原和博氏の杉並区和田中学での活動は新聞や雑誌で目にしていた。「よのなか科」や「土曜
寺子屋」などだ。仕事や人生について、どんなことを語るのだろうか。
- 40代から自分のテーマを掲げてビジョンを続々と形にすることが人生の醍醐味だ。人生のクライマックスに向けて準備を始めるべきだと。
- 「クリティカルシンキングを中心とした論理的思考」「相手の意見を聞きながら自分と意見を取り入れてプレゼンテーションをする技術」の二つが大切だという。これは、俺が日ごろ意識していることと同じだ。
- 30代は迷う時期だが、決めておくべきことが二つある
- 「自分の技術とは何なのか」自分と向き合って話すこと
- 会社以外に打ち込めることを見つけること
- この二つから、普通に考えたら実現が難しそうなテーマをみつけて自分のビジョンにするのだ(藤原氏の場合は37歳で目指したのが中学の校長」だった)
- 自分の好きなこと、それをしているだけで幸せだということを追求すればよいと。これは同感だ。副業にしろ開業にしろ、自分でリスクを取って仕事をするなら、徹夜でもやり続けられるような好きな事をしごとにしたい。
- そして、それを共有する仲間の存在が必要だ。孤独では仕事は広がらない、誰かの意見があって改善していくものだ。いまは名刺や肩書きがなくてもネットで広がることは十分にある得る。仲間を集めるには、「名刺・肩書きなしの自分」が何をできるのか、会社のブランドに頼らない実力が必要になる。
- 会社で働きながら、自分だけの技術を身につけるには「組織内個人(自営業化)」を目指す。自分を磨きながら会社は自分を磨く最高のビジネススクール、自分は何者なのか、何ができるのかを問いかけ「自分にしかできない仕事」をやり続けるのだ。組織内個人を目指すポイントは3つ。
- まわりから見て分かりやすいアクション(可視性)
- まわりの誰かもぜひ参加したいと思えるアクショ(共感性)
- すぐに実行できる具体的なアクション(運動性)
- 家族と仕事以外の第三の場所を持て。それはナナメの関係、報酬や上下関係があればタテ、友達はヨコ。利害関係のないボランタリーな関係がナナメの関係だ。