仕事のやりがいを決める二つの要素

前回の続き。「会社は2年で辞めていい」から。

(第一章 今の時代を働く考え方)

まず、仕事のやり甲斐は二つの要素で決まる。

  1. 他人の役に立っているという実感
  2. 自分の仕事が進歩・成長しているという実感

「仕事のやり甲斐がない」と感じている場合には、二つの要素のうち、どちらかが欠けているか、また、どちらかを改善できないかと考えるとよい。

他人の役に立つというのは、ドラッカーのいう、「組織の成果に影響を与える貢献は何か」と同じことだ。大きな貢献もよいが、身近な誰かの役に立つほうが、やり甲斐を感じやすいのではないだろうか。

仕事が進歩・成長するのは、新しいやり方や視点を取り入れて、仕事のレベルを上げることでもよいし、ちょっとした工夫で無駄を省いて効率化するのでもよいと思う。
仕事は限られた時間のなかで成果を出すもので、他企業との競争は時間との戦いでもある。だから、小さな改善でも、時間の短縮につながることは、大きな成長といえる。そういう見方、感じ方をもてることも大切なことだ。