ゴールデンースランバー

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

国家に犯人に仕立て上げられ、警察に追われる。逃げられるのか。
しかも、携帯電話の位置情報、通話内容は筒抜けで、セキュリティ・ポッドという街中を監視するシステムもあるとして。

続きが気になる。読書のために会社を休みたいと思ったのはそんなにない。

大学時代、同じサークルに所属していた4人だが、連絡を取り合うこともなく30前の人生を送っていた。
ところが、1人が首相殺しの犯人に陥れられたことで、つながりはじめる。
「人間の最大の力は『信頼と習慣だ』。」 この台詞のもと、場面が見事につながる。
作者はケネディ暗殺事件(容疑者オズワルド)から着想を得ているようだが、犯人に仕立て上げるための「偽者」の存在など、時の権力者による謀略としては、下山事件松本清張「日本の黒い霧」より)が浮かんだ。